家電のIoT化とゲーム業界の関係とか,テクノロジーの話とか,少し妄想しています.
今日のヘッドラインから少し思ったことがあったのでちょろちょろっと書き残しておきます.
ゲームにまつわるテクノロジーというのは個人的には結構面白いと思っていて,今で言えばVRやARといった拡張世界の話など,少し前で言えばDVDやBDといったメディア,3Dメガネとか.ディスプレイの技術も進んでいたりします.最先端のハードウェアを惜しみなく買い換えるEnthusiastの多くはゲーマーなのは間違いないと思いますし,実際そこを狙いに設計しているものも少なくないでしょう.
とはいえ必ずしも最先端が全てではないというか,ものは使いようだなと感じたのが今回の話で,人工知能との対話機能を実現するための音声システムにゲームのサウンドエンジンを使うということでした.
確かに言われてみればゲームを遊ぶ上でサウンドというのは最も重要視したいところというわけでもないのも事実で,勿論リッチなコンテンツが再生されればそれはそれでいいと思うのですが,やっぱりリソースは別のI/Oである映像やネットワークに割きたい.とすると音響に割けるリソースは減ってきてしまうので,その中で最大限高品質化を図るための技術が培われていて,実際には軽量化だけでなくクリエイターが利用しやすいようにとか,絵と組み合わせやすいようにとか,色々と工夫がされていることになります.
どんなにARMが優秀なSoCを開発したところで,リソースが限られるのは永遠の課題ですし,それこそAIの解析機能を載せるとなると他の部分に割ける割合は減ってしまう.そこに対話機能まで載せるとなると音声システムに割ける分というのは殆どなさそう…まして高負荷環境下の電子レンジ向けSoCというと余計に高性能な製品はないだろうなと.そういえば言われてみると電子レンジって結構早くからIoT化が進んでいたような気がしますね…
そして,ふと思い出したのがこちらの記事.
ゲーミフィケーションといってリアルRPGを企業で実践している例も見かけないわけでもないですが,今回の一件だけでなくどんどんゲーム由来のアイディアというのは利用されていくのだろうと考えています.
CRI・ミドルウェアが提供する音声ミドルウェアが、シャープのウォーターオーブン“ヘルシオ”の音声発話に採用された。
採用されたのは、CRIの音声ミドルウェア『かるイイ音(かるいいね)』。
ヘルシー調理家電として高い人気のヘルシオは、音声対話により毎日の献立選びを相談できる家電。そんなヘルシオにCRIの音声ミドルウェア『かるイイ音』が採用されたことで、ヘルシオのクリアーな音声発話が実現する。
from ファミ通.com
CRIそのものはCry Engineとは関わりもないと思いますが,Unreal Engineに対応したサウンドのミドルウェアを提供していたりと,負けず劣らずといったところだと思います.何かとロゴも見かけるような見かけないような…ゲームにまつわるテクノロジーというのは個人的には結構面白いと思っていて,今で言えばVRやARといった拡張世界の話など,少し前で言えばDVDやBDといったメディア,3Dメガネとか.ディスプレイの技術も進んでいたりします.最先端のハードウェアを惜しみなく買い換えるEnthusiastの多くはゲーマーなのは間違いないと思いますし,実際そこを狙いに設計しているものも少なくないでしょう.
とはいえ必ずしも最先端が全てではないというか,ものは使いようだなと感じたのが今回の話で,人工知能との対話機能を実現するための音声システムにゲームのサウンドエンジンを使うということでした.
確かに言われてみればゲームを遊ぶ上でサウンドというのは最も重要視したいところというわけでもないのも事実で,勿論リッチなコンテンツが再生されればそれはそれでいいと思うのですが,やっぱりリソースは別のI/Oである映像やネットワークに割きたい.とすると音響に割けるリソースは減ってきてしまうので,その中で最大限高品質化を図るための技術が培われていて,実際には軽量化だけでなくクリエイターが利用しやすいようにとか,絵と組み合わせやすいようにとか,色々と工夫がされていることになります.
from CRI middleware
特に最近はUnityやUE4といった無料のエンジンがマルチプラットフォーム化を推進したこともあって,特定のプラットフォームに最適化することなくアプリケーションを開発することができるようになりました.その中でリソースが一番限定されるスマートフォンに関して軽量化の施策が進められていたんだろうなと考えると,今回のコラボレーションも納得がいきます.どんなにARMが優秀なSoCを開発したところで,リソースが限られるのは永遠の課題ですし,それこそAIの解析機能を載せるとなると他の部分に割ける割合は減ってしまう.そこに対話機能まで載せるとなると音声システムに割ける分というのは殆どなさそう…まして高負荷環境下の電子レンジ向けSoCというと余計に高性能な製品はないだろうなと.そういえば言われてみると電子レンジって結構早くからIoT化が進んでいたような気がしますね…
そして,ふと思い出したのがこちらの記事.
非現実的なコストを投入するのではなく、現実的なところでどこまであの音に迫れるかが重要。単なる縮小コピーでなく、あの音の感動をそのままに一般的な家庭のサイズにデフォルメしてスケールダウンするわけだ。
from AVWatch
オーディオスキーなガルパンおじさんとして読まないわけにはいかないということで,一応全部読ませてもらいました.やっぱりサブウーファーは必須よね,とかダイナミックレンジ広くて普通の環境ではどうやっても鳴らせないよな,とか思いながら読んでいたのですが,中でこんなことが書かれています.GUIの操作は、ソニーは画面全体を使ったグラフィカルなメニューで、設定だけでなくソース切り換えや音場プログラムの切り換えなども親しみやすい操作ができる。さり気ないけれど,さすがSONYなのだろうなという気がしたのが上の話で,家電メーカーは家電メーカーでもやっぱりゲームくらい作ってる会社になってこないとUIというのは洗練されてこないのだろうと思います.PSP辺りからPSないしSONY製品の共通UIだったXMBですが,経験が生きたなと.少なくともいくら軽量で分かりやすいからといってもモニターOSDみたいなテキストベースのヤマハのアンプはちょっと…となってしまいます.
from WCCFTECH
友人と感心していたUBIのUI,特に最新のThe DivisionのUIの完成度たるや素晴らしい出来ですが,あんなUIのテレビやレコーダーがあったら迷わず使いたくなりますよね.勿論UIとしてThe Divisionのものは必ずしも使い勝手が良かったとも思いませんが,見栄えは完璧でした.XMB然り,CRIのミドルウェア然り,こうしてゲーム向けに培われてきた技術がこれからのITの時代に色々と使われていくのかもしれないなぁと思ったのでした(というか既に使われてますが).ゲーミフィケーションといってリアルRPGを企業で実践している例も見かけないわけでもないですが,今回の一件だけでなくどんどんゲーム由来のアイディアというのは利用されていくのだろうと考えています.