Riot Gamesが開発し,運営しているゲームと言えばLoL - League of Legends.世界一のオンラインゲームになっていることからPCゲームを遊ぶ人で知らない人も少なくなってきたのではないでしょうか?(盛りすぎ?) そんなLoLの競技シーンは様々に用意されて...
Riot Gamesが開発し,運営しているゲームと言えばLoL - League of Legends.世界一のオンラインゲームになっていることからPCゲームを遊ぶ人で知らない人も少なくなってきたのではないでしょうか?(盛りすぎ?)
そんなLoLの競技シーンは様々に用意されていて,最もメジャーであるLCSだけでなくIEM,大学リーグであるuLoLなどなど…賞金も安くない大会というのが幾つかあります.RiotないしはLoL eSportsの考えとして,LoLをスポーツ自由に使ってよい,という思想がありますので日本でも社会人リーグが発足したりする訳です.
そんな中でアメリカでの話になりますが,面白い動きがあったようなのでチェックしてみます.
アメリカのBTN - Big Ten Network(半分をFOXが所有のスポーツチャンネル)という衛星ないしはケーブルの放送局とRiotが提携し,年間を通したシーズン制の大学リーグを作るとのこと.大学生のLoLの競技シーンといえば先程のuLoLがあるではないのか,という点が疑問になりますがそれはBTNがなんぞやというところに答えがあるようです.
BTNは放送局ですが,半分近くの株式をBig Ten Conferenceという団体が運営しています.そしてBig Ten Conferenceですが,Big Tenと名前が入っているように発足当初は10州10大学がスポーツで競うためのリーグだった(現在は14大学)とのこと(アメリカの事情に詳しくないのでwikipediaを読んだだけで間違っているかもしれません.詳しい方はコメントください).日本でも6大学という括りで長年スポーツで競技が行われていますが,似たようなもののようです.
大学によって参加シている競技に差があるようですが,花形と言える野球やアメフト(サッカーじゃないですよ),ゴルフ,レスリングは全大学参加していることになります.ここにLoLが加わるとのこと.
uLoLとの差別化が気になるところですが,こちらも日本での六大学とインカレの違いをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います.uLoLはインカレのようにどの大学,チームでも参加の余地がありますが,BTN LoLは大学が限定されています.そのためuLoLとは異なる支援のされ方があるようです.
選手には約60万円が支払われるとのこと.当然ですがこのお金は給料や手当ではなく,“奨学金”です.そしてBTN LoLですが,春シーズンの決勝戦は3月27日にRiot Gamesの会場で行われるとのことで,決勝はBTNのネットワークを通じてテレビ放送されるそうです.
RiotはBAMTechと提携し,そのネットワーク,インフラを使ってeSportsシーンの安定化,そして拡大を狙っていますが,これは明らかにELEAGUEやOverwatchを意識したものでした.eSportsをスポーツたらしめるためにリーグを設立し放送権料やスポンサー料というものを確保する必要があります.そうすれば少なくともチームが赤字運営し解散することも少なくなります.放送業界としてもネット放送ばかりを見ている20-35の視聴者の確保のためにeSportsは注目されていますから,参入のスキを伺っている状態.
加えて,RiotとしてはLoLの競技シーンが自身のLCSに集中してしまっていることから,他のリーグが設立されていない問題があります.競技シーンが小さいままであると,人材発掘や育成の観点から好ましくなく,選手の層が厚くなりません.とすれば今回の提携は上手く利害が一致したといったところではないでしょうか.既にあるBig Ten Conferenceというリーグに対してRiotが提携することで大学リーグ全体への注目も集めることが出来ますし,選手の発掘や育成の場を獲得できる訳です.CSがLCSの二部リーグとして機能せず,LCSのサブメンバーが集まって混沌としている現状では選手の成長は難しいことになります.uLoLが発掘にある程度機能していることから,そういった場として大学を利用できれば新たな人材開発のツールを手に入れられます.
競技性という観点から枠が固定されていることが必ずしも有利に働くとも思えませんが,スポーツ推進校である14大学においてLoLをスポーツとして認定したというのはなかなかインパクトのある話題なのではないでしょうか.インカレ期間中,水泳,陸上ときてLoLがくればNHKの受信料も払いたくなる気はしますね.
そんなLoLの競技シーンは様々に用意されていて,最もメジャーであるLCSだけでなくIEM,大学リーグであるuLoLなどなど…賞金も安くない大会というのが幾つかあります.RiotないしはLoL eSportsの考えとして,LoLをスポーツ自由に使ってよい,という思想がありますので日本でも社会人リーグが発足したりする訳です.
そんな中でアメリカでの話になりますが,面白い動きがあったようなのでチェックしてみます.
Riot Games and the Big Ten Network will launch the official BTN League of Legends season, featuring club-level teams from the Big Ten Conference competing in a full-season of competition.
from wwg.com
アメリカのBTN - Big Ten Network(半分をFOXが所有のスポーツチャンネル)という衛星ないしはケーブルの放送局とRiotが提携し,年間を通したシーズン制の大学リーグを作るとのこと.大学生のLoLの競技シーンといえば先程のuLoLがあるではないのか,という点が疑問になりますがそれはBTNがなんぞやというところに答えがあるようです.
BTNは放送局ですが,半分近くの株式をBig Ten Conferenceという団体が運営しています.そしてBig Ten Conferenceですが,Big Tenと名前が入っているように発足当初は10州10大学がスポーツで競うためのリーグだった(現在は14大学)とのこと(アメリカの事情に詳しくないのでwikipediaを読んだだけで間違っているかもしれません.詳しい方はコメントください).日本でも6大学という括りで長年スポーツで競技が行われていますが,似たようなもののようです.
大学によって参加シている競技に差があるようですが,花形と言える野球やアメフト(サッカーじゃないですよ),ゴルフ,レスリングは全大学参加していることになります.ここにLoLが加わるとのこと.
uLoLとの差別化が気になるところですが,こちらも日本での六大学とインカレの違いをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います.uLoLはインカレのようにどの大学,チームでも参加の余地がありますが,BTN LoLは大学が限定されています.そのためuLoLとは異なる支援のされ方があるようです.
Each of the 12 teams have six players who must be full-time students in good academic standing. Players on the teams will receive $5,000 in scholarship money handled and provided through Scholarship America. The money isn't a payment for playing, it must be spent on academic costs such as fees, rooom and board, tuition and books.
選手には約60万円が支払われるとのこと.当然ですがこのお金は給料や手当ではなく,“奨学金”です.そしてBTN LoLですが,春シーズンの決勝戦は3月27日にRiot Gamesの会場で行われるとのことで,決勝はBTNのネットワークを通じてテレビ放送されるそうです.
Riotが打った一手は意外にも大学リーグだった
RiotはBAMTechと提携し,そのネットワーク,インフラを使ってeSportsシーンの安定化,そして拡大を狙っていますが,これは明らかにELEAGUEやOverwatchを意識したものでした.eSportsをスポーツたらしめるためにリーグを設立し放送権料やスポンサー料というものを確保する必要があります.そうすれば少なくともチームが赤字運営し解散することも少なくなります.放送業界としてもネット放送ばかりを見ている20-35の視聴者の確保のためにeSportsは注目されていますから,参入のスキを伺っている状態.
加えて,RiotとしてはLoLの競技シーンが自身のLCSに集中してしまっていることから,他のリーグが設立されていない問題があります.競技シーンが小さいままであると,人材発掘や育成の観点から好ましくなく,選手の層が厚くなりません.とすれば今回の提携は上手く利害が一致したといったところではないでしょうか.既にあるBig Ten Conferenceというリーグに対してRiotが提携することで大学リーグ全体への注目も集めることが出来ますし,選手の発掘や育成の場を獲得できる訳です.CSがLCSの二部リーグとして機能せず,LCSのサブメンバーが集まって混沌としている現状では選手の成長は難しいことになります.uLoLが発掘にある程度機能していることから,そういった場として大学を利用できれば新たな人材開発のツールを手に入れられます.
競技性という観点から枠が固定されていることが必ずしも有利に働くとも思えませんが,スポーツ推進校である14大学においてLoLをスポーツとして認定したというのはなかなかインパクトのある話題なのではないでしょうか.インカレ期間中,水泳,陸上ときてLoLがくればNHKの受信料も払いたくなる気はしますね.